レイキ（霊気）やヒーリング等のスピリチュアル系の詐欺師とその被害者について ①始まりから洗脳までのプロセス

今回は、これまでに霊感商法被害者から受けた報告を参考に、セミナー参加から洗脳までのプロセスを簡単にまとめてみました。

＜はじまりまりから洗脳までの流れ＞

①日常生活において、何らかしら不安や悩み、悲しみを抱えていて、そこから脱却したいと強く願う

②癒やしや回復を求めて霊感めいた教室やセミナーを探す

③セミナー（セッション、カウンセリング）に参加する

④自称心理カウンセラーや自称ヒーラーが自身の現状を言い当てる

⑤自称心理カウンセラーや自称ヒーラーを信頼するようになり、縋る（すがる）ようになる

⑥ヒーリングやレイキ（霊気）の存在に対して、否定的な外部（他人や家族）からの声を煩わしく思うようになり、それらとの関係を断つ

⑦自身の周りから人（正常な他人や家族）が居なくなり、自身と詐欺師だけの世界になる

⑧自身と詐欺師だけの世界がとても幸福なものだと、一生（もしくはお金が底をつくまで）勘違いし続ける

人間行動心理学からいうと、正確には②の時点で既に、洗脳が始まっているとも言われております。切羽詰まって、苦しみや悩み、不安からなんとか脱却しようとしている被害者は、藁にもすがる思いで、自身で③への道に辿り着きます。

そうすると、被害者達は、

「このセミナーに参加すれば自分を癒やしてくれるかもしれない」という願望を、

「このセミナーに参加すれば自分は癒やしを得られ、幸せになれる」という希望ある未来への予定として変えていってしまいます。

そして、高額な料金を支払ったことによるプラシーボ効果で、誰にでも当てはまるような当り障りのない予言や教えの中で、少しでも自身の現状に当てはまるものがあれば「この人は信用できる」「この人は自分のことを誰よりも理解している」等と感じ、詐欺師のことを信用してしまうのです。

⑤から⑧までは一気に進みます。後は底なし沼の人生へ直結します。

自称ヒーラーや自称心理カウンセラーにを永遠に崇拝し、信仰し、お布施と称して大金を支払ったり、尊敬する自称ヒーラーや自称心理カウンセラーのために高い衣類や宝石、化粧品、車や家等を買い与え、心身ともに蝕まれる人生が確約されてしまうのです。

【霊感商法に遭ってしまった方・家族や知人が被害に遭っている可能性があるへ】

当サイトでは、霊感商法に関する被害報告を募集しております。

・自身が参加したセミナー（心理カウンセリング）で詐欺まがいの行為が行われている

・家族や友人が「レイキ」や「ヒーリング」「前世」「守護霊」「大天使ミカエル」など現実離れした発言を多くするようになった

・開運、除霊のために高額な数珠やパワーストーン等を購入させられた

・ヒーリングやレイキのセミナーで出会った人から、霊的なものとは別に高額な商品（サプリメント、美容品、衣類、車、家など）の購入や賃貸の借主としての名前貸し、保険の加入を要求されている

霊感商法により、上記のような状況に置かれている方、または家族や知人が、霊感商法に遭っている可能性がある方は、すぐに最寄りの警察署へ相談してください。霊感商法は悪徳商法の一種であり、法律で裁きを下すことの出来る立派な犯罪です。

ご本人が被害に遭われている場合は、自称心理カウンセラーやヒーラー、霊媒師等が「外部に漏らしたら天罰が下ります」「他人に話したら、祟があります」などと言わても、恐れずに、法的機関を利用してください。犯罪の一種である霊感商法は、法的な裁きの前では無力です。

前世や祖先、背後霊や守護霊などにあなたの人生は左右されません。あなたの人生は、あなたが決めるものです。誰ともわからぬ他人に敷かれたレールを歩くような事をしては駄目です。ましてやそれが、詐欺師では尚の事。

今一度冷静になり、ご自分の判断力を信じ、大金を請求してくるような似非カウンセラー、ヒーラーの言うことを鵜呑みにしないでください。