占いというのは「当たるも八卦当たらぬも八卦」という側面があり、それが外れたからと言って、訴えて、必ず返金してもらったり、賠償金や慰謝料を請求することができる訳ではありません。
例えば、TVでやっている朝の血液型占いで、「〇〇座のあたなは、今日は一日HAPPYです」と言っていたにも関わらず、不運なことが起こったとして、それをTV局に訴えることはできません。
初詣でお寺や神社で売られている健康長寿のお札やお守りを買ったのに、その年に難病を患ったとしても、そのお寺や神社を訴えることはできません。お賽銭を沢山与えたのに、ご利益がなかったという場合も然り。
しかし、対象者の不安を煽るような発言をして、高額なお金を壺や数珠の購入にお金をつぎ込ませたり、前世や先祖などを引き合いに出してお祓いや浄化のために非常識な金額を請求したりされた場合は、上に挙げたそれとは異なり、脅迫や恐喝として警察することが可能です。霊感商法(警察庁)
先祖の因縁や霊の祟りなどの話を用いて、非常識な価格で物を売ったり、お布施や浄化と称して、不当に高額な金銭などを取る商法は、霊感商法と呼ばれ、立派な悪徳商法の一種です。そしてこの手のやり口は、どこでも同じような形で行われています。下記のような状況に陥ってしまった場合は、今一度「自分は霊感商法に遭っていないか」を確認してください。
・脅迫的(購入または支払いをしないと酷い目に遭わす)なことを言って開運商品と称して、非常識な価格のアロマや壺、数珠や印鑑等(※)を次々と購入させる
・不安(このままではあなたに不幸が訪れる、家族が不幸になる)を煽ることを言って除霊と称して、法外な除霊代金を要求する
・「あなたはこれまでに多くの人を不幸にする【気】を送ってきた。人を不幸にしてきた分の邪悪な心を浄化しますから、私にお金を払いなさい」
※物品を購入してしまった時は、クーリングオフ期間内であったり、法定書面の交付がされていない、または書面に不備がある場合は、必ずクーリングオフの申し出をしてください。
近年の自称除霊や霊媒師は、大半の者がインターネットでブログやウェブサイトを開設して、自らの宣伝記事を書いたり、大絶賛している体験者からの声などを掲載して、除霊や霊媒に興味を持っている閲覧者に「この除霊師(霊媒師)は本当に効力がある」と錯覚させ、騙す手口が増えております。
除霊や霊能力というものは、特別な資格などなく誰でも名乗れる肩書きです。
怪しげなウェブサイト上で「NPO」や「一般財団法人」などのオフィシャルな表記を無断で使用している団体も少なくありません。そして、こういった人達は、弱った人の心の隙に付け込み、対象者に同情や共感することで、対象者に信頼感や安心感を与えることに非常にたけている人間が多いのです。それにより、こういった呼びかけを法的な団体が多く呼びかけている現在でも、被害に遭う人が後を絶たない現状にあります。
決して「占い」や「霊」を信用してはいけない、という事ではありませんが、そういったものに触れたときは、犯罪に巻き込まれていないか、今一度確認してみてください。そして、そういったアイテムに料金を支払う前に、まず家族や知人、警察に相談するようにしてください。
周囲の家族も同様です。自身の子供や兄弟や姉妹が、急に散財するようになったり、大金をせびるようになったり、キャッシングをするようになったら、上記の被害を疑ってください。
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